成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学理科#103~位置エネルギーと運動エネルギー~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」 

 

 

 

 

 

前回 仕事と仕事率

 

 

 

1.エネルギーとは

エネルギーを持っている物体は

 

ほかの物体を動かすことができる

 

ほかの物体を変形させることができる

 

ほかの物体を壊すことができる

 

 

 

このような状態にある物体を「エネルギーを持っている」と言います。

 

エネルギーの単位は【J】(ジュール)

 

 

 

2.位置エネルギー

●位置エネルギー

 

高いところにある物体が持つエネルギー。

 

 

 

●位置エネルギーの求め方

 

 

 

 

 

たとえば高いところに鉄球があって、その下には車があったとしましょう。

 

この鉄球を落下させると当然下の車は破壊されます。

 

このように車を破壊できる鉄球はエネルギーを持っていることになります。

 

 

 

正しく言うと「高いところにある鉄球はエネルギーを持っている」です。

 

 

 

 

 

 

ではこの鉄球の破壊力を大きくするには・・・

 

 

・より重い鉄球に変える

 

・重さを変えずともより高い位置から落とす

 

 

 

 

 

つまり、この鉄球の持つエネルギーは「重さ」と「高さ」によって変化するわけです。

 

 

「高さ=位置」によって決まるエネルギーなので、これを位置エネルギーと呼びます。

 

 

 

位置エネルギーは重さに比例し、高さにも比例します

 

 

 

よって次の式で求められます。

 

 

 

 

 

3.運動エネルギー

●運動エネルギー

 

動いている物体が持つエネルギー。

 

質量に比例・速さの2乗に比例する。

 

 

 

鉄球を転がして車にぶつけることを考えてみましょう。

 

鉄球がぶつかると車は破壊・変形されます。

 

 

つまり動いている鉄球というのはそれだけでエネルギーを持っているのです。

 

 

 

 

 

 

このとき鉄球の破壊力を大きくするには・・・

 

 

・より質量の大きな鉄球でぶつける

 

・質量は変えずより勢いをつけてぶつける(つまり速さを大きくしてぶつける)

 

 

 

 

 

このように動いている鉄球の持つエネルギーは「質量」と「速さ」によって変化します。

 

 

「速さ=その物体の動き」によって決まるエネルギーなので、これを運動エネルギーと呼びます。

 

 

 

運動エネルギーは質量に比例・速さの2乗に比例します。

 

 

 

※「速さの2乗に比例する」とは

 

速さが2倍・3倍・4倍・・・になると、

 

運動エネルギーは4倍・9倍・16倍・・・になるということです。

- POINT -

 

・位置エネルギーの公式「位置エネルギー(J)=重さ(N)×高さ(m)」は必ず覚えよう!