1.はく検電器
【はく検電器】とは・・・
静電気が発生したことを確かめる装置のこと。
はくの部分が開いたり閉じたりする。
実験1
①はく検電器に-に帯電した棒を近づける。↓
-の電気どうしはしりぞけ合います。
そのため、はく検電器の-の電気は「はく」の部分に追いやられます。
そして「はく」の-の電気どうしが互いにしりぞけ合うので、「はく」が開きます。
②はく検電器の金属板に指をつける。↓
指をつけると「ヒトを経由してはく検電器と地面がつながる」ことになります。(接地やアースといいます)
-の電気が金属板と地面を(ヒトを経由して)行き来できるようになります。
③「はく」にあった-の電気は、指を通って地面へ逃げる。
接地(アース)のはたらきとして
・はく検電器に-の電気がある
→ヒトを経由して、-の電気がはく検電器から地面へと逃げる
・はく検電器に-の電気がない
→ヒトを経由して、-の電気が地面からはく検電器へやってくる
という効果があります。
そのため、この場合ははく検電器の-の電気が地面へと逃げていきます。↓
④はく検電器から-の電気がなくなるので、はく検電器全体は+に帯電する。
金属板に指をつけることで、はく検電器から-の電気が逃げていきます。
結果として、はく検電器は+に帯電することとなります。
⑤+の電気が均一に散らばり、「はく」は少しだけ開く。↓
+の電気がはくに集まっているわけではないので、はくの開きは小さくなります。
実験2
①はく検電器に+に帯電した棒を近づける。↓
はく検電器にあった-の電気は、上の金属板に集まります。
「はく」の部分は-の電気がなくなるので、+の電気を帯びることになります。
そして「はく」の+の電気どうしが互いにしりぞけ合うので、「はく」が開きます。
②はく検電器の金属板に指をつける。↓
実験1と同じく、接地(アース)することになります。
このとき金属板の-の電気は、棒が帯びている+の電気に引きよせられているので、地面へ逃げることはありません。
③-の電気が、ヒトを経由して地面からはく検電器に入り込む。↓
「はく」の部分には-の電気がない状態でした。
しかし接地によって、地面から「はく」に-の電気がやってきます。
④はく検電器全体は-に帯電する。
はく検電器全体として見ると、-の電気が非常に多くなります。
つまり全体として、-の電気を帯びます。
⑤-の電気が均一に散らばり、「はく」は少しだけ開く。↓
先ほどから登場する「-の電気」。
これを電子といいます。
▼電子
-の電気のこと。
物質の間を移動することができるものを特に自由電子という。
次回は「放射線」です!
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