1.砂漠とは
■砂漠
砂ばかりの荒れ地のこと。
「砂漠」と聞くと、一面砂だらけの土地をイメージするかもしれませんね。
しかし実際は、砂漠は著しく水が少ない環境で乾燥した地域の総称であり、必ずしも砂で形成されているとは限りません。
砂漠には以下のような種類があります。
- 砂砂漠・・・・直径2mm未満の砂ばかりの砂漠。
- 土砂漠・・・・さらさらとした砂ではなく、土がむき出しになったような砂漠。
- 礫砂漠・・・・直径2mm以上の礫(れき)でおおわれている砂漠。
- 岩石砂漠・・・岩石ばかりの砂漠。地球にある砂漠の中でもっとも多い。
砂漠の最大の特徴は「砂」ではなく「乾燥」です。
砂漠には以下のような定義があり、どちらか、もしくは両方が当てはまる地域が砂漠となります。
- 降水量が年間250mm以下
- 降水量よりも水分の蒸発量が多い
ちなみに、南極も年降水量が50mm程度と非常に少ないので砂漠です。「白い砂漠」とも呼ばれています。
2.砂丘とは
■砂丘
風の力でつくられた砂の山のこと。
「砂漠」は地域のことでしたが、「砂丘」は土地の形状を意味します。
「砂漠」や「砂浜」などの砂が風によって運ばれ、丘のような形状になったものが「砂丘」です。
つまり、ある程度の高さがあります。
ちなみに、日本では「鳥取砂丘」がとても有名ですが、面積がもっとも広いのは青森県の「猿が森砂丘」で、なんと鳥取砂丘の約30倍もあります。
3.砂浜とは
■砂浜
砂ばかりの浜辺のこと。
「砂浜」は海岸の中でも砂ばかりの土地の形状を意味します。
川から、もしくは海から運ばれた砂が堆積しやすい地形だと砂浜ができあがります。
砂浜は堆積した砂の特徴によって、色などの見た目や形状が変化します。
しばしば以下のように色で表現されるのが砂浜の特徴です。
- レッドサンドビーチ・・・・酸化鉄が多い砂浜。
- ブラックサンドビーチ・・・玄武岩が多い砂浜。
- ピンクサンドビーチ・・・・サンゴ多い砂浜。
また、砂浜は人工的につくられるケースもあります。
たとえばハワイのワイキキビーチは人口の砂浜です。
現在ワイキキビーチは海により自然侵食され、年々面積が小さくなっているので、砂を補充して一定の面積を維持しています。
4.砂漠、砂丘、砂浜の違い
砂漠、砂丘、砂浜は、どのようにしてできるのかが違います。
- 砂漠・・・乾燥、水不足によってできる。
- 砂丘・・・風に運ばれた砂が堆積してできる。
- 砂浜・・・川や海に運ばれた砂が堆積してできる。
また、気候なのか、土地の形状なのかの違いもあります。
砂丘、砂浜は砂がたくさんありますが、乾燥しているとは限りません。
砂浜は海に面していますし、砂丘も砂漠の中にある砂丘以外は、ほとんどが適度に雨が降る地域にできます。
一方砂漠は、徹底的に乾燥した地域・気候を意味しています。
さらに砂漠は環境問題を抱えているという点も、砂丘、砂浜との大きな違いです。
地球の砂漠面積は年々増加傾向です。
砂漠が増えることを「砂漠化」といいます。
砂漠化は、食料の供給不足、水不足、貧困の原因にもなっています。
5.まとめ
▼砂漠
・著しく乾燥した地域・気候のこと。
・雨が少ない、あるいは雨量より乾燥が激しいことによって土地が荒れてできる。
・砂漠化が進んでおり、世界的な環境問題になっている。
▼砂丘
・風の力でつくられた砂の山のこと。
・砂漠や砂浜の砂が風に運ばれてできる。
▼砂浜
・砂ばかりの浜辺のこと。
・川や海から砂が運ばれて、海岸に堆積してできる。
・人口の砂浜もある。
次回は「二期作と二毛作」です!
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