成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学社会#18~二期作と二毛作~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」

 

 

 

 

 

前回 砂漠と砂丘と砂浜

 

 

 

1.二期作と二毛作の違い

 

■二期作(にきさく)

同じ耕地で1年に2回、同じ作物をつくること。

  

 

■二毛作(にもうさく)

同じ耕地で1年に2回、違う作物をつくること。

  

 

違いは、作物が同じ違うかです。

 

もう少し詳しく見ていきましょう。

 

 

 

二期作

二期作とは、同じ耕地で1年に2回、同じ作物をつくることです。

 

春~夏に作物をつくり、秋~冬にも同じ作物をつくります。

 

 

代表的な作物は米(イネ)です。

 

東南アジアなどや、沖縄で米の二期作が行われています。

 

 

 

二期作のポイントは

 

あたたかい地域で行われる

 

です。

 

 

米は、夏の1番暑いときに育つ作物です。

 

たとえば秋に収穫して、そのあと寒かったら育ちません。

 

そのため二期作は、年間を通してあたたかい地域、すなわち熱帯に近い地域で盛んです。

 

 

 

日本では、かつて高知平野で二期作が行われていました。

 

しかし日本全体の米の過剰生産によって1970年代からは米の減反(げんたん)政策と呼ばれる生産調整が行われるようになり、二期作はどんどん減っていきました。

 

現在の高知平野では二期作ではなく、野菜の促成栽培が行われています。

 

 

 

 

二毛作

二毛作とは、同じ耕地で1年に2回、違う作物をつくることです。

 

春~夏で作物Aをつくり、秋~冬に別の作物Bをつくる、という具合です。

 

このとき、中心的な方の作物の栽培を表作、もう一方の作物の栽培を裏作と呼びます。

 

日本の二毛作は、春~夏は、秋~冬に小麦が一般的です。

 

 

二毛作がさかんな地域は、九州地方の筑紫平野です。

 

米の産地として有名な筑紫平野ですが、米をつくったあとの耕地で、麦類や畳表の原料となるイグサなどを栽培していました。

 

しかし最近では、米作農家に加えて野菜を栽培する農家も増え、麦類の生産が減って二毛作は減少しています。

 

 

 

 

輪作

最後に「輪作」というものも紹介しておきます。

 

 

■輪作(りんさく)

同じ土地に別の種類の農作物を、年ごとに順番を決めて栽培すること。

  

 

毎年、違う作物をつくるんですね。

 

 

輪作が行われる理由は

 

連鎖障害を避けるため

 

です。

 

 

連鎖障害とは、同じ作物をつくり続けることで、生育力が弱ったり品質が低下することをいいます。

 

焼き畑農業も、目的がこれに似ていますね。

 

 

作物を同じ場所でつくり続けていると、土の栄養がなくなってくる。

 

そのためいったん畑を放置(森林に戻す)。

 

その森林を焼き、畑にする。

 

その灰が肥料になり、また作物が育つ。

 

これが焼き畑農業です。

 

 

 

 

2.まとめ

それでは二期作と二毛作の違いをもう一度整理しておきましょう。

 

 

二期作は、1年に同じ土地で同じ作物を2回栽培して収穫することで、一般的には米の二期作をさします。

 

現在、日本ではほとんど行われなくなりました。

 

 

二毛作は、1年に同じ土地で異なる2種類の作物を、異なった時期に栽培することで、米と麦類の組み合わせなどで行われます。

 

しかし二毛作もまた、現在は減少しています。

 

 

 

 

 

 

次回は「畜産と酪農」です!

 

 

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