成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学社会#26~時差の計算~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」

 

 

 

 

 

前回 緯度と経度

 

 

 

1.時差の計算方法

時差を計算するうえで、おさえておきたいポイントは次の2点です。

 

 

 - 時差の計算 POINT -

  • 東に行くほど時間が進む

  • 経度15度ごとに1時間の時差

 

 

 

 

東に行くほど時間が進む

 

 

↑の画像で示した赤色の線を日付変更線といいます。

 

日付変更線よりも東に行けば、時間が進んでいくことになります。

 

 

 

 

経度15度ごとに1時間の時差

 

地球は24時間かけて1周(360度)します。

 

360÷24=15度

 

 

つまり、1時間で15度回転していることがわかります。

 

 

このことから、

 

地図上で経度が15度違えば、1時間の時差がある

 

ということになります。

 

 

 

 

2.時差の計算問題

 

【問題1】

 日本(東経135度)が5月10日午前10時のとき、ロンドン(0度)の日時を求めなさい。

 

 

 

ロンドンと日本の経度差は

 

  135 - 0 = 135度

 

よって

 

  135 ÷ 15 = 9

9時間の時差があることがわかります。

 

 

さらに、ロンドンと日本の位置関係を見ると、日本の方が時間が進んでいることがわかります。

 

 

以上より、日本時間「5月10日午前10時」から、9時間戻した時間がロンドンの時間です。

 

 

【問題1の答え】

  5月10日午前1時

 

 


 

 

【問題2】

 日本(東経135度)が5月10日午前10時のとき、キャンベラ(東経150度)の日時を求めなさい。

 

 

 

キャンベラと日本の経度差は

 

  150 - 135 = 15度

 

よって

 

  15 ÷ 15 = 1

1時間の時差があることがわかります。

 

 

さらに、キャンベラと日本の位置関係を見ると、キャンベラの方が時間が進んでいることがわかります。

 

 

以上より、日本時間「5月10日午前10時」から、1時間進めた時間がキャンベラの時間です。

 

 

【問題2の答え】

  5月10日午前11時

 

 


 

 

【問題3】

 日本(東経135度)が5月10日午前10時のとき、サンフランシスコ(西経120度)の日時を求めなさい。

 

 

解き方 その1── 日付変更線をまたがない

 

 

 

日付変更線をまたがずに、サンフランシスコと日本の経度差を考えます。

 

サンフランシスコからぐるっと回って日本まで

 

ですので、それぞれの東経と西経を足せばいいですね。

 

  135 + 120 = 255度

 

よって

 

  255 ÷ 15 = 17

17時間の時差があることがわかります。

 

 

さらに、サンフランシスコと日本の位置関係を見ると、日本の方が時間が進んでいることがわかります。

 

 

以上より、日本時間「5月10日午前10時」から、17時間戻した時間がサンフランシスコの時間です。

 

 

【問題3の答え】

  5月9日午後5時

 

 

 

解き方 その2── 日付変更線をまたぐ

 

 

日付変更線をまたいで、サンフランシスコと日本の経度差を考えます。

 

東経180度と西経180度は同じなので、

 

  (180 - 135) + (180 - 120) = 105度

 

よって

 

  105 ÷ 15 = 7

7時間の時差があることがわかります。

 

 

 

ここでいったん、日付変更線のことを無視していきます。

 

時間は東に行くほど進んでいます。

 

ですので、日本より東にあるサンフランシスコは

 

日本時間「5月10日午前10時」から7時間進んだ「5月10日午後5時(※)」

 

となります。

 

 

 

ではまた、日付変更線のことを思い出しましょう。

 

(※)の時間は、日付変更線をまたいで計算した時間です。

 

つまり実際の時間は、ここから1日分ずらす必要があります。

 

 

どちらにずらすかですが、

 

サンフランシスコと日本の位置関係を見ると、日本の方が時間が進んでいることがわかります。

 

よって「5月10日午後5時(※)」から1日戻した「5月9日午後5時」が答えとなります。

 

 

ちゃんと「解き方その1」で出した答えと同じになっていますね。

 

 

【問題3の答え】

  5月9日午後5時

 

 


 

 

【問題4】

 日本(東経135度)を5月10日午前10時に出発した飛行機が、15時間かけてロンドン(0度)に到着した。

 このときの現地ロンドンの日時を求めなさい。

 

 

問題1より、ロンドンと日本の時差は9時間でしたね。

 

 

日本時間の午前10時に出発し、15時間かけてロンドンに到着したということは

 

日本時間では翌日の午前1時に到着したことになります。

 

 

しかし、ロンドンでは日本との時差が9時間あるので、

 

ここから9時間戻してあげると、ロンドンでの時間が求まります。

 

 

【問題4の答え】

  5月10日午後4時

 

 

 

 

★ まとめ ★

 時差の計算手順↓

 

 ① 2地点の経度差を求める。

 

 ② 経度差÷15で時差を求める。

 ③ 2地点の位置関係から時間を進めるor戻す。

 

 

 

 

 

次回は「世界の気候区分」です!

 

 

詳しく「札幌自学塾」を知りたい方は、ホームページを参照してください! こちらをクリック>>

無料体験・申し込みは、「お問い合わせ欄」からメールしてください! こちらをクリック>>