1.時差の計算方法
時差を計算するうえで、おさえておきたいポイントは次の2点です。
- 時差の計算 POINT -
- 東に行くほど時間が進む
- 経度15度ごとに1時間の時差
東に行くほど時間が進む

↑の画像で示した赤色の線を日付変更線といいます。
日付変更線よりも東に行けば、時間が進んでいくことになります。
経度15度ごとに1時間の時差
地球は24時間かけて1周(360度)します。
360÷24=15度
つまり、1時間で15度回転していることがわかります。
このことから、
地図上で経度が15度違えば、1時間の時差がある
ということになります。
2.時差の計算問題
日本(東経135度)が5月10日午前10時のとき、ロンドン(0度)の日時を求めなさい。

ロンドンと日本の経度差は
135 - 0 = 135度
よって
135 ÷ 15 = 9
9時間の時差があることがわかります。
さらに、ロンドンと日本の位置関係を見ると、日本の方が時間が進んでいることがわかります。
以上より、日本時間「5月10日午前10時」から、9時間戻した時間がロンドンの時間です。
5月10日午前1時
日本(東経135度)が5月10日午前10時のとき、キャンベラ(東経150度)の日時を求めなさい。

キャンベラと日本の経度差は
150 - 135 = 15度
よって
15 ÷ 15 = 1
1時間の時差があることがわかります。
さらに、キャンベラと日本の位置関係を見ると、キャンベラの方が時間が進んでいることがわかります。
以上より、日本時間「5月10日午前10時」から、1時間進めた時間がキャンベラの時間です。
5月10日午前11時
日本(東経135度)が5月10日午前10時のとき、サンフランシスコ(西経120度)の日時を求めなさい。
解き方 その1── 日付変更線をまたがない

日付変更線をまたがずに、サンフランシスコと日本の経度差を考えます。
サンフランシスコからぐるっと回って日本まで
ですので、それぞれの東経と西経を足せばいいですね。
135 + 120 = 255度
よって
255 ÷ 15 = 17
17時間の時差があることがわかります。
さらに、サンフランシスコと日本の位置関係を見ると、日本の方が時間が進んでいることがわかります。
以上より、日本時間「5月10日午前10時」から、17時間戻した時間がサンフランシスコの時間です。
5月9日午後5時
解き方 その2── 日付変更線をまたぐ

日付変更線をまたいで、サンフランシスコと日本の経度差を考えます。
東経180度と西経180度は同じなので、
(180 - 135) + (180 - 120) = 105度
よって
105 ÷ 15 = 7
7時間の時差があることがわかります。
ここでいったん、日付変更線のことを無視していきます。
時間は東に行くほど進んでいます。
ですので、日本より東にあるサンフランシスコは
日本時間「5月10日午前10時」から7時間進んだ「5月10日午後5時(※)」
となります。
ではまた、日付変更線のことを思い出しましょう。
(※)の時間は、日付変更線をまたいで計算した時間です。
つまり実際の時間は、ここから1日分ずらす必要があります。
どちらにずらすかですが、
サンフランシスコと日本の位置関係を見ると、日本の方が時間が進んでいることがわかります。
よって「5月10日午後5時(※)」から1日戻した「5月9日午後5時」が答えとなります。
ちゃんと「解き方その1」で出した答えと同じになっていますね。
5月9日午後5時
日本(東経135度)を5月10日午前10時に出発した飛行機が、15時間かけてロンドン(0度)に到着した。
このときの現地ロンドンの日時を求めなさい。
問題1より、ロンドンと日本の時差は9時間でしたね。
日本時間の午前10時に出発し、15時間かけてロンドンに到着したということは
日本時間では翌日の午前1時に到着したことになります。
しかし、ロンドンでは日本との時差が9時間あるので、
ここから9時間戻してあげると、ロンドンでの時間が求まります。
5月10日午後4時
★ まとめ ★
時差の計算手順↓
① 2地点の経度差を求める。
② 経度差÷15で時差を求める。
次回は「世界の気候区分」です!
詳しく「札幌自学塾」を知りたい方は、ホームページを参照してください! こちらをクリック>>
無料体験・申し込みは、「お問い合わせ欄」からメールしてください! こちらをクリック>>