1.世界の気候区分
世界には大きく分けて5つの気候区分があります。
熱帯、乾燥帯、温帯、冷帯(亜寒帯)、寒帯
の5つです。
それぞれの特徴をおさえておきましょう。
熱帯
赤道付近に広がり、とても気温が高い地域のことを熱帯といいます。
熱帯には熱帯雨林気候と サバナ気候と呼ばれる2つの気候があります。
熱帯地域の多くは熱帯雨林気候です。
1年を通して気温が高く、スコールという激しい雨が降ります。
そして赤道から少し離れたところに、サバナ気候の地域があります。
雨が多い時期(雨季)と少ない時期(乾季)にわかれ、丈の長い草や樹木が生える草原が広がっています。
- 熱帯 -
赤道付近、一年中熱くて雨が多い
-
熱帯雨林気候
→ 1年を通して暑い。スコールと呼ばれる集中豪雨がある。
-
サバナ気候
→ 1年を通して暑い。雨が多い雨季と雨が少ない乾季に分かれる。
乾燥帯
乾燥帯は、熱帯付近の中緯度地域や内陸部に広がっています。
基本的に雨がほとんど降りません。
そのなかでも、
夏の間に少しだけ雨が降って、丈の短い草が生える草原が広がるステップ気候
そして
ほとんど雨が降らず、岩や砂の砂漠が広がる砂漠気候があります。
- 乾燥帯 -
雨が少なく、砂漠や乾燥した草原が広がる
-
ステップ気候
→ 夏に少し雨が降る。ステップと呼ばれる草原が広がる。
-
砂漠気候
→ ほぼ雨が降らない。岩や砂の砂漠が広がる。
温帯
温帯は冬でも比較的あたたかく、四季があるのが特徴です。
温帯には3つの気候があります。
1つは温暖湿潤気候。
四季がはっきりしており、日本の大部分はこの気候です。
季節風の影響により、「雨が多い・夏は暑い・冬は寒い」という特徴があります。
偏西風の影響を受けるのは西岸海洋性気候。
高緯度の割に冬でもあたたかいという特徴があります。
もう1つは地中海性気候。
夏は乾燥して雨が少なく、冬は雨が多くなります。
- 温帯 -
冬も比較的あたたかく、四季がある。
-
温暖湿潤気候
→ 季節風の影響で雨が多い。夏は暑く、冬は寒い。
-
西岸海洋性気候
→ 偏西風の影響で、高緯度でも冬にあたたかい。
-
地中海性気候
→ 夏は乾燥して雨が少なく、冬には雨が多くなる。
冷帯(亜寒帯)
冷帯は冬の寒さが厳しく、夏と冬の気温差が大きいのが特徴です。
さきほど日本の大部分は温帯だと言いましたが、北海道に関しては冷帯にあたります。
冷帯にはタイガと呼ばれる針葉樹林が広がっているのも特徴の1つです。
- 冷帯(亜寒帯) -
冬の寒さが厳しく、タイガと呼ばれる針葉樹林が広がる。
寒帯
寒帯とは、北極や南極付近に広がるとっても寒い地域です。
一年の大半が雪と氷におおわれています。
夏でも気温が低いため、永久凍土と呼ばれる一年中凍った状態の土地があります。
寒帯には2つの気候があります。
1つは夏に地表の雪や氷が溶けて湿原ができるツンドラ気候。
もう1つは、一年中氷と雪におおわれる氷雪気候。
- 寒帯 -
一年の大半が雪と氷におおわれる。北極、南極付近の地域。
-
ツンドラ気候
→ 夏に少しだけ雪や氷が溶ける。湿原ができてコケ類が生える。
-
氷雪気候
→ 一年中、雪と氷におおわれる。人が住むには困難な気候。
2.まとめ
気候帯 | 気候 | 特徴 |
---|---|---|
熱帯 | 熱帯雨林気候 | 一年中暑い。スコールと呼ばれる集中豪雨がある。 |
サバナ気候 | 一年中暑い。雨季と乾季に分かれる。 | |
乾燥帯 | ステップ気候 | 夏に少し雨が降る。ステップと呼ばれる草原が広がる。 |
砂漠気候 | ほぼ雨が降らない。岩や砂の砂漠が広がる。 | |
温帯 | 温暖湿潤気候 | 季節風の影響で雨が多い。夏は暑く、冬は寒い。 |
西岸海洋性気候 | 偏西風の影響で、高緯度でも冬にあたたかい。 | |
地中海性気候 | 夏は乾燥して雨が少ない。冬には雨が多くなる。 | |
冷帯(亜寒帯) | - | 冬の寒さが厳しい。タイガと呼ばれる針葉樹林が広がる。 |
寒帯 | ツンドラ気候 | 夏に少しだけ雪や氷が溶ける。湿原ができてコケ類が生える。 |
氷雪気候 | 一年中、氷と雪におおわれる。人が住むには厳しい気候。 |
次回は「白夜と極夜」です!
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